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エマ通信

2019.04.06

のったり春の海

言葉にはあまねく意味が付帯する。

これは致し方のないこと。

その言葉を受け止める人の立ち位置や思惑、思想、来し方等、その人を取り巻きその人を形成する背景の違いにより、言葉の解釈には当然千差が生まれる。

「令和」という言葉について、巷でけんけんがくがくの議論が沸騰するのは致し方のないこと。

 

この名付けというものは難しい。

意味に重きを置き過ぎるのもいろんな思惑を生むし、

時にその意味が呪縛となって息苦しい。

かと言って、意味は深い愛情が伴えば強い祈りとなって存在の抽象に凄み(安定感)を与える。

 

何はともあれ、「令和」となった。

日本に生まれ住まい暮らしを綴る一個人としては、

世情の喧騒やら汚濁から一線隔てたところに身をおいて、

風和らぐ春の凪いだ海の心境でのったりと

天の声を正しく聞き分け

善を誇らず悪を懲らしめず

麗しく人と和せるよう、

歩みたいもの。

 

私の中では、「麗和元年」とする。