2020年 9月

人生最後の食事にあなたが食べたいものは何ですか?と問われたら、

マスターは迷わず「ママの塩むすび(おにぎり)!」と答えます^ ^

その絶妙な塩加減と握り加減。

決して固くもなく、緩くもなく、口の中で絶妙にほどけゆく握り加減。この優しさと揺るぎなさの信頼感。その名も「お結び」^ ^

母ちゃんが、両の手を重ねて胸の前で印を結ぶその様は、自ずと祈りを宿すことでしょう。

大和言葉で紐解くなら、

「ムスビ」というオン(音)には「産霊」や「産巣日」との当て字がなされます。

ムスビのビは、霊(魂)=タマシヒ(イ)のヒであり、日の光のヒでもあるのです。

更に申せば、両の手に塩と水を盛り、そこに飯(いい=米)が加われば、それはそれは神聖な供え物ともなります。

塩と水の合一は血潮を意味します。

米の字面は光が八方へ向かう様そのまんまです。

本日の結論。

母の血潮で握り込められた祈りを宿す食べ物がおむすび。

母の心は天の願いとして食らう者の体に宿り、地の八方へと届けられることでしょう。

故に、

母よ、子らにおむすびを!

(秋晴れのもとの国民行事、運動会も今年は軒並み中止。

昔はお重箱にかぁちゃんの握り飯とちょっと豪勢なおかずが華やいでました。

近頃はもしかしてコンビニ弁当や宅配弁当が主流だったりするのかなぁ。

時代とともにお袋の味も変わっていくのは仕方ないけど、マスターは最後までママの握り飯で^ ^)

秋を彩る味覚の一翼を担う果物、「葡萄」。
なんと凝った漢字が当てられているのでしょう??
ブドウは古代ペルシャが発祥といわれ、中国に伝わり、もともと「ブーダウ」と発音されていた言葉に「葡萄」という漢字が当て字されたそうです。
「葡萄」。
読めても書けません^^;
漢字検定堂々準一級の難しい文字。
でも、ご安心ください。
エマでは頭を悩ませないよう、葡萄をとてもシンプルで食べやすい焼き菓子に仕立てました^ ^
ブドウをそのまま生地に仕込み、風味を生(き)のまま引き立てるシンプルな焼きケーキです。
一度お召し上がりあれ(^^)

お彼岸も明けて、空模様も気温も日長もすっかり秋めいてまいりました。
この季節はやはりご飯が美味い^ ^
前にも書きましたが、エマのお米は若狭の篤農家杉田さんが極力農薬や化学肥料を使わずに育てた特等の愛情米です。
なのでひときわ美味しい!
そのせっかくの杉田さんの愛情米のポテンシャルを最大限に引き出す為にも、マスターは毎度毎度土鍋焚きにこだわるのです。
もちろん精米も毎回焚く直前に行います。
かつ少しでも栄養価を残す意味で8分づきにします。
ついでなので、マスターの土鍋焚きの手順を特別に公開いたしましょう。

1.杉田米を玄米で525グラム(3合)を正確に測ります。
2.精米機にて8分づきにします。
3.水道水で軽く優しく3回ほど洗米します。(とぎ汁は花木にあげる)
4.洗い米を土鍋に移し、630cc(525×1.2)の水を加えます。
5.土鍋を冷蔵庫の中で約1時間寝かせます。
6.土鍋をコンロにのせて最大の強火にかけます。
7.うちの場合はだいたい10分前後で沸騰してきます。
8.沸騰したらすぐに火力を螢火(最小の火力)に落として、タイマーで6分間計ります。
9.6分経ったら火を消し、15分間蒸らします。
10.美味しいお米が焚き上がります。

以上が、マスターの土鍋焚きの手順です。
不思議ですが、ご飯は焚きはじめの水温の違いで味も違ってきます。
10度〜15度くらいが良い塩梅に思います。皆さん一度お試しください。

マスターの生まれた1963年を境に、合成洗剤の生産量が固形石鹸(純石鹸)を追い抜いたそうです。
マスターの子供の頃は、どこのお家の排水からも白い泡がモコモコ景気良く膨らんで時折り風に舞い飛んでは子供心を喜ばせてくれました。
高速道路、新幹線、オリンピックに万博と、経済の高度成長は人口を都会に呼び集め、電気洗濯機をはじめ電化製品が飛ぶように売れた時代です。
新しい時代の新しい暮らしに私たちが浮かれていた裏側で、空気は汚れ河川は濁り生き物たちの受難の時代が始まりました。
ご地域のお年寄りの話ですが、「わしらが若い時分はここから大阪城も淀川の土手もよう見えてなぁ、この辺も水路があって小舟でよう行き来しとったんや。あさりにタニシに小エビに、そうそう、ヒルを餌にしてウナギもよう釣れてなぁ、それ売りに行っては小遣いにしてたわ。でもな、淀川があかんようなったんは昭和30年の後半くらいからやな。そらあんだけ洗剤やらゴミたれ流しとったらアカンわな。」
水質汚染の主な原因が生活排水であることを証言して下さいました。
時代はくだって便利のあふれる時代となりました。
しかし、今や2人に1人が癌で亡くなり、原因不明の病気が蔓延し、アトピーや極度のアレルギーに苦しむ子供たちが後を絶ちません。
最近では、化学物質過敏症や香害に苦しむ人も増えていると聞きます。
添加物(化学薬品)にも経皮毒(界面活性剤)にもマイクロビーズ(コスメ)にもマイクロカプセルの香害(柔軟剤)にも、これまで利便性にかまけて目をつむってきた結果が、体の難題となって降りかかってきているのではないでしょうか?
体の実に6割を占める水。
あらゆる生命現象は水溶液の中でしか起こりません。
水が狂うと命が狂う、と考えるのは極端でしょうか。
マスターはそのことを検証する意味でも今、水と向き合うのです。

夕暮れ影伸びて 餉の馨(けのか)華やぐ我が家哉

秋の愉しみは食卓だ。

米もいよいよ新ものが届いた。

今年は天候不順や流行り病はあるにしても、日本の津々浦々には真面目で誠実なお百姓さんがほんとたくさんいてくれて、

この秋もお陰様で我々は無事に美食を堪能する。

作り手から作り手へ

このタナツモノたちを

命のバトンは精一杯丁寧に

申し送られ今日の我が家の食卓が護られる。

そして母ちゃんのメシのうまさのありがたさ。

巌の上に建てし我が幕屋の夕餉ぞ楽し。

〈この新米は、御食国(みけつくに)若狭から。生産者さんは若狭の食番人・杉田寿男さん。今年もありがとうございます^ ^〉

自分より若い人の訃報を聞くのは辛い。

その人が好印象の人であったから、なおのことだ。

突然の訃報に接し、その人物の在りし日の闊達な笑顔や笑い声が一瞬脳裏に立ち昇るが故の静寂の深さが、いたたまれなかったりする。

その静寂の中でひと時、天空を仰いでみた。

煌々と輝く今宵の月と星に何故かほっとした。

静寂に見上げる小さな光芒にささやかな言葉が聞こえるようだった。

天空には音楽が流れている。

見えずとも無数の星々はそれぞれの運動と振動を音として発しながら、宇宙は完璧なハーモニーを奏でているに違いない。

そんな音に耳を澄ませながら言葉を追う。

いずれ懐かしこの肉体も

土に還るときがくるのだから

出会えた奇跡胸に刻むのだ

力強く抱きしめ合おう

いずれめでたきこの魂も

空へ昇るときがくるのだから

めぐる命を寿(ことほ)ぎ合うのだ

生きてゆく日々をともに祝おう

力強く手をとりあおう