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エマ通信

2021.07.09

島心〜シマグクル

私が生まれた島、石垣島。

九州薩摩半島から台湾まで、大小の島の連なりからなる南西諸島は、海を隔ててそれぞれの島は「孤島」として点在しますが、空の高みから俯瞰しますと弓なりに弧状に繋がっていることを実感致します。私はかねがね「島は『孤』であり『弧』である」と感じておりました。
孤であればこそ繋がりを願い求めるし海を渡りたい。外からの来訪を待ち望みもします。なので、島はおもてなしの心を失ってはならないし、礼儀をわきまえることに重きを置きます。
何千何万年という時間に育まれた島であればこそ、「孤」であることの苦を噛みしめ、内面を豊かにすることの尊さを学んできたのだと思います。それを私は、「島心(シマグクル)と呼びました。
そして、その心が当店エマの源泉でありコンセプトとなりました。

今回のコロナ禍は、対面による触れ合いを大幅に制限する事態を引き起こしました。
今後、非接触型社会が世の中のスタンダードになるとすれば、それはある意味、「孤独化社会」とも言えるのかもしれません。
私は、「孤」になることは決して悪いことではないと思っています。なぜならば、私自身が「孤」に浸る時間の長かった人間でしたし、その暗い長いトンネルを抜けてきたからこその今であると思っています(お陰様でたいへん充実した50代を過ごせております^ ^)。
懸念されるのは、孤独化が孤立化となってネガティブな思いばかり心に溜まって、そこから抜け出せなくなることではないでしょうか。

「孤」の時間とどう向き合い、どう過ごすのか?
これからますます各個人に問われるであろう大切なテーマではないでしょうか。

ひと先ず、私は身近な人たちの安寧を祈ります。
そして、コロナになんか絶対に負けない。

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