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エマ通信

2022.01.31

2022年エマ通信2月号(創刊162号)

『2022年エマ通信2月号(創刊162号)』

世間はいまだに、コロ難コロ難と、難儀が続いて姦しい。
国も世間も専門家たちも自粛(人流の抑制)とワクチンを打ち続けること以外に活路は見出せないものでしょうか?
まったく難儀な事態です。
大阪でも蔓延防止措置の適用が始まりました。
うち(エマ)は思案の末、通常営業を続けることに致しました。
もちろん、夜カフェ(18:00〜22:00)は引き続き自粛とさせていただきます。
何卒よろしくお願い致します。

さて、今年は 寅年。
まちを歩くと、やたら目に入る、虎、寅、トラ。うちは 義母までが寅年^ ^

ところで、「寅」と言えば?
そうです。日本人なら当然国民一同『男はつらいよ』を挙げるに違いない!……知らんけど^^;

昭和世代は『男はつらいよ』で人生を学びました。

以下は、親戚一同の前で繰り広げられた甥っ子と寅さんとの会話です(この話は以前どこかで見かけた記事のアーカイブからの引用です)。

トラ「俺に売ってみな」

甥『この鉛筆を?』

トラ「そう。お前がセールス、俺が客だ。
 さ、早く売れ」

(甥は とまどいながらセールスをはじめる)

甥『….おじさん、この鉛筆買ってください。
 ほら、消しゴムつきですよ』

トラ「いりませんよ。僕は字書かないし
 そんなものは 全然必要ありません。以上。」

甥『ああ…そうですか…』

トラ「そうですよ。どうしました?
 それだけかい?」

甥『だって、こんな鉛筆、
 売りようないじゃないか』

(甥は、鉛筆を売るのを早々に諦めてしまう)

トラ「貸してみな」

鉛筆を 手に取った寅さんは…こう語り出しました。

(寅さんじっと鉛筆を見た後、親戚一同をゆっくり見回します)

トラ「俺はこの鉛筆みるとな、おふくろのことを思い出してしまうんよ。
不器用だったからね、俺は。
鉛筆も満足に削れなかった。
夜おふくろが削ってくれたんだ。
ちょうどこの辺に火鉢があってな。
その前にきちーんとおふくろが座ってさ、
白い手でスイスイスイスイ削ってくれるんだ。
その削りカスが火鉢の中に入って、
ぷーんといい香りがしてな。
綺麗に削ってくれたその鉛筆で
俺は落書きばっかりして、
勉強ひとつもしなかった。
でもこのくらい短くなるとな
その分だけ頭が良くなった、
気がしたもんだった。」

(甥に向き直りこう言います)

トラ「お客さん、ボールペンってのは便利でいいでしょう。だけど、味わいってものがない。」

甥『そうですねえ』

トラ「その点、鉛筆は握り心地が一番。なぁ。木の温もり、この六角形が指の間にきちんと収まる。
ちょっとそこに書いてごらん。なんでもいいから。」

甥『うわあ、久しぶりだなあ 鉛筆で字書くの』

トラ「どう、デパートでお願いすると1本60円する品物だよ。でもちょっと削ってあるから、30円だな。

 いいやいいや、もうタダでくれてやったつもりだ。20円、20円。」

甥は 「え、いいの?」

(という顔をした後、20円を支払おうとする甥)

甥『あっ!!!』

こうして甥は まんまと寅さんの
セールストークに のせられたのでした^ ^

言葉を変えるだけで、人の行動がガラリと変わる好例でしょう。
これが「言葉の力」。

今、大変な時期だからこそ、言葉の力が重要なのではないでしょうか。
心に明かりを灯す言葉を手向(たむ)け合いましょう。
そしてもうすぐ on the sunny side of the street(明るい表通り)で会いましょう^ ^

〓如月二月の笑間〓
◎今月の展示は、イラストレーター TAKE_HARU(たけはる)さんの作品展です。
以下、たけはるさんご本人によるご挨拶です^ ^
『昨年から本格的にイラストを描き始めました。目標はトレーディングカードのイラストを描くことです。今回はエマさんをイメージして描きました。楽しんで見て下さい。』

★今月のお休み
毎週水・木
14(月)〜18(金)は連休となります。