2015年 9月 27日

今年も仲秋の満月が巡って来ました。
とりわけ今回のフルムーンは地球との距離が
最も近いとかで、
例年に比べてサイズにして14%、
光量においては30%も増幅して見えるらしい。
そんなわけで、世間では「スーパームーン」と称して
そのスペシャルなタイミングを特別視する向きもあるようです。

太古の昔より、我らの祖先も月を眺めながら
物思いに耽ったことでしょう。
時代を超えて巡る月に
ある者は溜め息を、励みを、願いを、祈りを、
それぞれの想いを投影してきたことでしょう。

貧しい国の空にも
賑やかな街の空にも
戦場の瓦礫の山の上にも
津波のひいた凪いだ海にも
病室の窓越しや
独り暮らしの佗しい窓にも
恋人の瞳にも
老人のまなこにも
今年の月。

いつも月は静かに美しい。

もしも今宵が晴れていたら、
刈り取りの済んだばかりの田の面に出て
冷やりとした夜気と稲わらの匂いに抱かれて
愛するあなたと過ごしたい。