2020年 8月 2日

長引く今年の梅雨はいったいいつ明けるのだろうと、津々浦々に見る河川の氾濫の報道に胸を痛めながら、大阪の鈍色(にびいろ)の空を辟易しながら眺めた。

しかし、7月も押し迫った30日の夕刻の雷鳴は、梅雨明けを宣言するかのような大音声であった。

四季の表情豊かなこの国の梅雨の時期の雷鳴を伴う豪雨は、実は恵みなのである。

稲作を国のなりわいとしてきた瑞穂の国、日本。

6月までに田植えを終えて、梅雨の雨が田を潤す。

そして、梅雨の終わりに雷鳴を伴う雨が降り、夏の夕立ちにまた雷雨を浴びて、そして秋の稔りへとつながる。

昔から雷雨の多い年周りは豊穣になるという。

なので、カミナリのことを古来この国では、稲の妻と書いて「稲妻(イナヅマ)」と呼ぶ。

神社の鳥居や本殿やしめ縄にもよく見かける雷をかたどった白い紙=「紙垂(しで)」。

これは聖域を表すと同時に、祓い清めて魔を切って、そこに結界をつくる役目も担う。

この国の古人(いにしえびと)らは直感的に雷にはとてつもない浄化力が備わっていることを感じ取っていたのだ。

現代科学の知見を借りれば、雷という空のとてつもない放電現象は、空の水分に強力なイオン化作用をもたらすという。

水がイオン化するとは、H2Oが水酸基(OH -)とオキソニウムイオン(H3O†)とに分離されるということだ。

イオン化で起きている現象とは、分子レベルで水が細分化される(クラスターの崩壊)ので、水分子の浸透力と振動性が増し、プラス・マイナスの極性が極まり、極めて活性力の高い水となりその結果、この水は、

汚れを浄化し、

潤いを与え、

臭いを分解し、

漂白し、

そして生体の鮮度を還元することを可能とする。

まさに大地を浄化し、生命を護り育む御神水となるのである。

以上が「稲妻」のエビデンスだ。

今年は全国でけたたましく雨が降り続いた。

叩きつける雨もまた浄化作用といえる。

昔から流行性の感冒は梅雨を機に終息を迎える。

今年の長雨は厄介なウィルスを祓い清めようとしていたのかもしれない。

(被災された方々にはお見舞いを亡くなられた方には心からのお悔みを申し上げます。)