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エマ通信

2012.04.20

珈琲の真実

こんにちは!今日は、マスターの登場です。

たまには、珈琲のことをお話します。

ご存知の通り、コーヒーの木(アカネ科コフィア属)に花が咲いて、

実が稔り、果実(コーヒーチェリー)の中の種子の部分が珈琲豆です。

当然のことですが、珈琲豆は農産物であり、従って、生鮮食品です。

何が言いたいのかと云うと、珈琲豆には賞味期限があるというお話です。

一般に、スーパー等、小売店で販売されている珈琲豆のパッケージを見ると、

賞味期限が一年となっています。

日々、珈琲と接している立場からの見解を正直に申すならば、

珈琲が美味しく飲める期間は、

『豆の状態で保管して、約一ヶ月』、

『粉の状態なら、約一週間』。     

これが、限度です。

この期間を過ぎると、豆の酸化・劣化が進むため、

「胸やけがする」、「変に酸っぱい」、「身体に良くない」、

そんな珈琲になってしまいます。

よく聞くお客様の声として、「酸っぱい珈琲は、苦手」、と言うのがあります。

これは、酸味のある珈琲が苦手と言うよりも、

酸化の進んだ、劣悪な珈琲を飲んでしまっている可能性が高いと思われます。

生鮮食品である以上、どんなに素材が素晴らしかろうが、

焙煎技術が匠であろうが、

真空パックが施されていようが、

何ヶ月も経過してしまっていては、美味しくなりようがありません。

『珈琲は、一ヶ月しか美味しく飲めない』、

という事実は、残念ながら、一般の人にはほとんど知られていません。

この事実がもし、メディア等で世間一般に広まることになれば、

当然、スーパーや小売店では、珈琲豆は扱いにくくなってしまいます。

ですから、大手メーカーは、この事実を出来るだけ隠そうとするわけです。

昨今、珈琲の健康効果が、広く知れ渡ってきました。

しかし、それは、あくまでも、新鮮な珈琲豆であることが大前提です。

いくら素材が良くても、腐ったものを口に入れてしまっては、毒にしかなりません。

再度、繰り返しますが、「珈琲は、生鮮食品です」。

そして、美味しく飲める期間は、せいぜい、一ヶ月なのです。