自分珈琲
流石に、近づく低気圧(台風)の影響か、
今日は朝から閑古鳥…。
でもマスターとしては、こんな日があってもいいさと、
雨の日の暇(いとま)を楽しんでおります。
調べ物をしたり、整理整頓に励んだり、物思いに耽ったり。
いかなる状況にあっても、時間は刻・刻…と進んで行きますが、
ここいらで小休止。
自分のために点てる珈琲タイムです。
今日は、昨晩焙煎したばかりのエチオピア モカハラーG1を一献(気分は一献w)、自分に(^v^)
もちろん、焙煎の仕上がり具合を確かめるテイスティングの意味合いを兼ねての一献ですが…。
電気ケトルに汲み立ての水を入れ、温度計を突っ込んで、スイッチON。
そして、お気に入りの珈琲カップも用意。
温度計が90度を指した瞬間にスイッチを切り(決して沸騰させない)、
ペーパーフィルターにそのまま熱湯を注ぎかける。
続けてドリップポットにも湯をたっぷり湛えて、温度計を突っ込むと、湯温は88度といい感じ。
次に計量した豆を電動ミルに放り込んで、ダイヤルを5に(中挽き)合わせてグラインド。
この瞬間に湧き立つ薫りが、珈琲の醍醐味の一つです。
先程フィルターにぶっかけてサーバーに溜まっている湯を珈琲カップに注いで、カップを温めておきます。
砕いた豆をフィルターに入れて、表面をならして、いよいよドリップです。
マスターは、ドリップの時の水勢(水流の強さ)に気を使っています。
基本、粉をかき回すような水勢は避けるべきと考えています。
あくまでも珈琲の旨みが自然に滲みだすイメージで、優しく細くお湯を回しかけます。
蒸らしの時間は、20ー30秒くらいでしょうか。豆の膨らみ具合を見ながら、お湯を注ぎ足します。
珈琲の旨み成分は、抽出の初期(初動時というべきか?)にほとんどが出尽くしてしまうので、
蒸らしから一投目にかけてに神経を一番使います。
後は、濃度調整の為の抽出という感じになります。
サーバーに溜まっていく珈琲液が一杯分(130から150ccほど)に達したら注湯を止め、
素早くドリッパーを外します。
出来上がった珈琲をスプーンで軽くひと混ぜしてから、温めてあったカップに注ぎます。
本日の一杯は、エチオピアモカハラーG1。
一口啜ります。
モカ特有のマスカットを思わせるフローラルフレーバーが鼻孔をせり上がってきます。
優しい酸味が口内に広がります。
喉越しに、円やかな苦味の奥にほのかな甘みも立ち上がります。
そして、静かにマスターは、珈琲という飲み物に感動を覚えます。
お恥ずかしながら、今日の珈琲には涙さえ流します。
それくらい、美味しい珈琲でした。
時間の経過と共に、刻一刻と珈琲の味わいは変化して行きます。
一期一会の珈琲との佳き出会いが、皆様にも訪れますように。