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エマ通信

2013.06.01

笑間通信6月号より その1

『冷コー考』

春の盛りの皐月五月の始まりは、
今年の場合は例年になく、
気温の乱高下が甚だしかったのですが、
半ばを過ぎた頃からは、
一転して連日の夏日続きでした。
この気温というのは顕著なもので、
流石に25度を超えてきますと、
喫茶店ではアイスコーヒーのご注文が急増いたします。
勿論、年中アイスの方、ホットの方(マスターはホット派)、
人の嗜好は様々ですが。
関西人の場合、誰がいつからそう呼んだのか、
アイスコーヒーの事を
「私、冷コー(れい子)。一緒に飲む人、トミ子はん。」と、
ギャグにまで仕立てて笑をとりますが…;^_^A
兎に角、すっかり冷コーの季節到来です。

さて、件の冷コーですが、
作り手や売り手に応じて、その味わいは千差あります。
そこで、今回は笑間の考える冷コーのお話です。

先ず一番に考えることは、清涼感です。
サッパリ暑気払いに適したお味であること。
そのためには、
・キリリと苦み走っている事。
・喉越しの爽快感(舌離れの良さ)。
・鼻に抜けるアロマ。
・苦味の奥に仄かに立ち昇る甘残(あまざん)フレーバー。
以上の4点が決め手かと考えております。
どことなく、ビールに近いイメージかもしれませんね。

キリリと引き締まった苦味と爽快感を表現するには、
それに見合った豆選びと、
適切な焙煎が必要となります。
笑間の場合、ブラジルとインドネシア(マンデリン)の豆を
深煎りにしてブレンドします。
あと、味わいに幅を持たせ
馥郁なアロマとフレーバーを演出する為に、
キリマンジャロやモカ等の酸味系の豆もブレンドします。

(続く)

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