森へ帰ろう
痛ましい出来事が
後を絶たない。
この世の中の
膨れあがった憎しみは
いかに癒され得るのだろう。
蓄積された憎悪の
歴史的背景。
その人非の連鎖は、
人を人として扱かってこなかったことへのツケか。
聞くに耐えない残酷が
繰り返されませんよう。
祈
「森へ帰ろう」(作 河島英五)
昼下がりの交差点
くるまの列に 人が飛び込む
行き交う人の流れは
立ち止まりやがて
足早に去って行く
夜のニュースで
彼らは知るだろう
孤独な人の寂しい死を
大地が怒り
摩天楼の空が崩れても
今日もまたどこかで
ミサイルが飛び
核実験がある
この街に狂気がばらまかれても
君を守りに駆けつけたい
森へ帰ろう
かけがえのない命のために
森へ帰ろう
傷ついた君を守るために