EMA COFFEE LOGO

エマ通信

2015.03.25

あんたにはあんたの花

で、鼻血は…、ちゃう!
「はなし」は続く^^;

「大阪ちゅうとこはな、もともとは
住吉大社さんから始まったんや。
住吉さんの祭神言うたら
神功(じんぐう)皇后さんや。女の帝はんやな。
まぁ、この人が実在したかどうかの
議論もあるけど、西暦で言うとだいたい200年代やと
言われとる。
このお方がまぁ勇ましい人でな、
住吉さんのご神託を受けて
朝鮮半島まで攻め入ったんや。
しかも丁度そん時、身籠ってたらしい。
身重を押して自分も船に乗って荒海を渡って
戦いに行くなんぞ、正気の沙汰やないで。
だからな、大阪のおばちゃんはみんな強いねん。
激しいねん。
みんなこの人の筋引いとるねん」。
「なるほど!」。
「時代は下って次は聖徳太子はんや。
大阪で一番のこの人のゆかりの地言うたら、
どこや?」。
「造幣局!」。
「あほう!昔の一万円札かいな!古いねん!
それに造幣局ではお札は造らん。
四天王寺さんや。建立は593年。
和を以て尊しと為す。
これが太子はんの一番の教えや。
今も日本の教えの根っこは、これや。
和の心や。和合の心や。
そやから四天王寺さんに行ったら、
敷地の中に鳥居があるねん。
日本の神道も大陸から入って来た仏教も
教えの根っこは同じや言うことや。
以来、四天王寺さんは大阪の心の拠り所や。
大阪人は喧嘩しても最後は、まぁええか
ですますねん。笑い話にして
ほなサイナラや」。
「ホッホ〜」。
「さらに時代は下って」。
「まだ行きまっか〜」。
「ここまで来たら行かいでかい。
今度は、太閤殿下の御代や。
天下統一の象徴言うたら
泣く子も黙る大阪城や。
築城は、1585年や。
昔からこの場所は京へ上る交通の要衝であり、
自然の要塞でもあった。
いくら家康が最後天下持って行ったとしても、
大阪のおヘソ言うたら昔も今も変わらず
太閤はんの大阪城や。
長々と話ししてきたけど、言いたい事は、
大阪のヘソ、一番の中心は何処やと言う話や。
住吉さんにしても、四天王寺さんにしても、
太閤はんにしても、その場所から門真を見たら、
北東に位置するねん!」。
「?」。
「分からんかなぁ。
家建てる時、北東と南西には
水のもの火のものを置くな言うやろ」。
「なるほど、鬼門!」。
「それや。
そやから、翁はんが松下の工場を門真に作る言うた時、
なんでそんな大阪の鬼門に作るんやゲンが悪い、言うて
えらい反対もあったらしい」。
「そやけど、敢えてここ門真に作った」。
「そや。話し分かってきたなぁ。
幸之助はんはなぁ、ここが鬼の門言う事を
分かった上で、鬼と闘う決意で
乗り込んで来はったんや。
そして鬼と真っ向から組み合って
投げ飛ばしたんや。鬼も降伏や。
その瞬間、鬼の門が真の門=神門に
なったんや。
それ以後の松下の快進撃には眼を見張ものがある。
そらそうや、鬼も味方に付けたんやからな」。
「押しも押されぬ世界のナショナル!」。
「名前がパナソニックに統一されてちょっと寂しいけどな。
日本の電気産業を世界標準にまで引っ張り上げた立役者や。
今や経営の神様とまで言われてる」。
「あやかりたいなぁ」。
「そんでや。いよいよあんたの話や」。
「はいは!…」。
「あぶなかったなぁ。
あんたの田舎はどこや?」。
「石垣島」。
「最近ええ友達がいっぱいでけて
よう出かけてるとこは?」。
「敦賀と若狭」。
「方角は?」。
「南西と北東」。
「そうや。今丁度あんたは
鬼門ラインのど真ん中に立ってるねん」。
「な、なんと!」。
「そこでや。
あんたは鬼と向き合う気概はあんのん?
その覚悟は出来てるんかっちゅうこっちゃ!」
「はい!頑張って世界に羽ばたいて大事を果たします!」
「男は単純や。すぐそれや。
そんな事を言うて欲しいんやないねん。
あんたが神功皇后にならんでもええねん。
太子はんになる必要ないねん。
太閤はんにもなられへんし、
ましてや翁にもなれしまへん。
やることの大きい小さい、
そんなんは神さんが決めるこっちゃ。
大事なことは、
あんたはあんたの鬼と真っ直ぐ向き合って
しっかり戦って
あんたにしか咲かされへん花を咲かせるこっちゃ。
その花の大きい小さいはどうでもええねん。
あんたにはあんたにしか歩かれへん道がある。
その道を懸命に進んで全うして
あんたにしか咲かせん花を見せて欲しいんや」。
「………」。
「なんや、感動してるんか?」。
「感動もしてるけど、なんや腹へってきた」。
「わたしも喋りすぎてお腹減ってきたわ」。
「ほな大阪のソウルフードでも食べよか?」。
「得意のお好み焼きやな。作ってくれるんか?」。
「作らいでか!」。
「食べよ食べよ〜」。
「食べよ食べよ〜」。

そんな夫婦の会話もはずむ、
「かどまっちフェスタ」をよろしくお願いします^o^

(null)

(null)