shibaten-spirits
今回の北陸行では、
世界的なディジュリドゥ奏者、
shibatenさんに大変お世話になりした。
加賀百万石と謳われる通りの
豊かな風光と水の大地、
そして住まう人々の美しさに
心打たれながら過ごしました。
忘れ難いのは、shibaの家で
皆と語り明かした一夜。
胸の奥のいずみから汲み上げる言葉の数々。
そして、その後別れ難く帰阪したマスターは、
夢の現(うつつ)にその夜の言葉を
回想したのでした。
「人は、森に
樹々に
緑に
水に空気に、
とてつもなく癒される。
でも、この頃よく思う事。
森・樹々・緑・水・空気もまた、
実はそれを心から愛する人によって、
とてつもなく癒されている、
との思い。
一人の人と対峙するあらゆる存在物は、
関わるその人の思いの如何によって、
その存在価値が決められて行く。
この事は、
人は万物の霊長としてこの世界に於いて
君臨する位置にある、
という事が言いたいのでは無く、
この世に於ける人間の存在意義(役割り)
の問題としての話。
人の人たる所以。
それは、あらゆる存在物を意味付け
意義付ける能力。
その能力の故に、
人は喜びもし、落胆もするのだが、
一人の人がこの世界に占める
その存在の座標軸は、絶対的。
あなたに取って代わって
時間的空間的その座標軸に
留まることの出来る存在は、
残念ながら、居ない。
その座標軸にあって、
後にも先にも、
この世界に真に素敵な意味を持たせ、
色付け、輝かせることの出来るのは、
唯一、あなた(私)だけ。
世界は、私(あなた)の心がけひとつで、
輝きもし、燻(くすぶ)りもする。
私の言葉が、思いが、振る舞いが、
関わる他者を真に生かしもし、
殺しもするのだ。
結局、この世の幸も不幸も私次第。
私が幸福な時、
世界もまた嬉しく、
私が不幸な時は、
世界が私を心配する。
世界に於ける今ここに在る
私の立ち位置こそが、
幸・不幸の分水嶺となる。
だから、正しく戦う心を
人は懸命に鍛錬すべし。」
shibaの奏でる音楽は、
他者を幸せにしたいという純真を
懸命に形にしたもの。
ここでの彼の暮らしぶりにもまた、
そのspiritsが貫かれている。
この町の風土は、
そんなshibaに嵌(はま)っている。
今回マスターは、shibaと過ごせてとても
楽しかった。
正確に述べれば、
shiba夫婦と交流出来て
とても幸福でした。
そして、翌朝、
shibaの家を出た時の時間が、
ぴったり11:11。
11数は、世界的に平和を表す数なのだそうです。
そして、shiba夫婦の結婚記念日は、
11月11日11時11分11秒。
人は魂が満たされた時、
しばしばこういう現象を引き寄せます。
「1」数は、創(はじ)まりの数であり、
神を象徴する数です。
そして、神の願いは
愛と平和とリスペクト。
「11」数は、神の願いを託された
一人一人の集合体を意味します。
共に過ごした貴い一夜は、
神も覚えるものとなるのでしょう。