月ぬ美しゃ(ツクヌカイシャ)
旧暦の7月16日。
八重山では昨日お盆の送り(ウークイ)を終え、
今日は伝統行事である邪気祓いの獅子舞を村をあげて行います(イタシキバラと言う)。
空にはちょうど真円の月。
海には月明かりの道が伸びる。
今宵なぜか風は強く廻り
雲をまくり激しく押し流す。
雲間に覗く月光は力強く
人の暮らしを射ぬくようだ。
空と地を月光が結ぶ。
その一条の灯りの縁(えにし)に血の絆が見え隠れするようだ。
この先どこに旅をしようとも
私はこの島で生を受けたのです。
ワーヌマブイヤ ツクヌカイシャヌグトゥ
(私の魂よ美しい月のように)