甘〜い次郎柿のケーキ物語
植木職人さんの手入れに合わせて、毎秋お庭にたわわに実る柿の実を今年も沢山分けていただきました。
そして、今年もいそいそと干し柿作りに精を出すマスターです。
一つ一つ実を拭き上げ皮を剥きながら、
ひと昔前ならこんなの極めてありふれた当たり前の光景だったろうにと、
冬支度に向かう山里の縁側なんぞをおぼろに描き、
美し国日本の風土に思いを馳せた。
次第に冷たい風が吹きつのり最後残った柿の実を容赦なく叩く。
縁側には吊るし柿。
薪だってしこたまお父と準備したんだ。
今年の冬は心配ないさ。
太郎を眠らせ、
太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、
次郎の屋根に雪ふりつむ。
だがしかし、かつての長閑な風景は高度経済の波にのまれて、
太郎の柿はブルトーザーで更地にされて、
辛うじて残った次郎の柿は
これがたいそう甘い実を付けたので、
さる大学の研究室で品種改良が進み、
今や立派なブランド柿となったのでした。
そんな甘い甘い「次郎柿の柿の実ケーキ」です!