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エマ通信

2018.12.02

2018年エマ通信12月号

『2018年 エマ通信12月号』

 

二人三脚。

マスター愛用の焙煎機と連れ添って13年。(ママとは連れ添って20年だなぁ。)

戦友と言うべきか、女房と呼ぶべきか、はたまた利かん坊との珍道中?

いずれにせよ、私はこの子以外は知りませぬ。

井上製作所製、直火式1キロ釜の焙煎機HR-12。

極めてアナログ仕様なこの焙煎機、今はどんどんバージョンアップされてしまって、この機種はもう製造されていない。

焙煎のメソッドなんてきっと、扱う人によって千差万別あることでしょう。

マスターにはマスターのこだわりやらその都度の気づきやら、一過性のマイブームで終わることもありますが、メソッドがあります。

今にしてようやく辿り着いたコツもあります。

近頃はAIだのマイコンだのを駆使して緻密にプロファイリングされた焙煎シュミレーションを用いての完璧な焙煎もあることでしょう。

けれど私はどんなに世の中が進歩しようとも、うちの焙煎機がNo. 1だと思っている。

うんちくや最新の性能にも興味はありますが、

まぁしかし、とどのつまりコーヒーはカップに落とされた時の味わいとそれを嗜む人とのマッチングこそが重要で、

それを演出するところまで含めて、珈琲屋。

果てしなく奥深く難しいが故に、茶の湯は「道」也。

それはひとまず措くとして、

美味しいコーヒーを演出する上で一番重要なのは、やはり焙煎です。

焙煎は調理と全く同じで、

火加減と排気加減で決まります。

釜内が何度の時に豆を投入して、一旦何度まで引き下げて、どれくらいの間隔で温度を上げて行くのか。

排気の加減は釜内の圧力の加減でもあるので単に温度を上げ下げするだけでもなかったり、

ハゼが始まったときの処置をどうするのか、

外気温や釜の蓄熱量への配慮等、

考慮すべきパラメーターは際限無くあるものです。

うがったことを言えば、

珈琲は一杯の割賦に落とし込む自画像。

近頃は自分の珈琲がますます好きになって行くマスターです(*^^*)

精進怠らず、火の要鎮。

今年もお世話になりました。皆さま良いお年を!

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