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エマ通信

2020.11.30

2020年エマ通信12月号(創刊148号)

2020年エマ通信12月号(創刊148号)

「転がるわかれ道」

今年2020年を振り返る時に、私の頭に過ぎる言葉です。
それは、「20-20」という字面からの想起ということもありますが。
今年の年初に降って湧き、あれよという間に世界をパンデミックに陥れた今回のコロナ禍を誰が想定し得たでしょう。
都市はロックダウンとなり、人々の活動は制限され、経済は停滞し、社会は非接触型時代へと移行しました。
11月末現在、コロナ関連による倒産件数は726件。ただし、帝国データバンクに載らない中小の会社や店舗を含めた倒産の実数はその10倍、8000件近くに上るとも言われています。
また、深刻なのが自死する人の数です。特に小中学生といった若年層と主婦層の数が前年比で3割増加しているそうです。
日本の例年の自殺者数は約2万人。そこへ持ってきて、コロナ禍により8%ほど増えると見なされているので、1600人ほどの尊い人命がコロナにより間接的に奪われることになります。
一方、コロナ罹患による死者数は、1996名(11/28現在)。
内、70歳以上が83.6%でその大半が基礎疾患を抱えたお年寄りです。
ちなみに、2018年のインフルエンザによる死者数は、3325人。
この数字と見比べてコロナを単なる風邪と見なす向きもあり、このコロナとどう向き合うのかのその立ち位置には各個人に少なからずの混乱を来しています。
マスクの有無論から免疫養生に至るまでの個々人の日常レベルでの取り組みの差異、コロナ警察と称される行き過ぎた干渉行為や嫌がらせ、政府レベルでの対応の混乱、そして世界的には各国の利権をめぐる駆け引きや陰謀論まで。
世界中が今、混乱と混沌の渦中で見通しの立たないストレスを抱えた状況にあります。
そんな中で、私たち一人一人が少しでも健やかに過ごす為の手立てが急務となっています。
個人的には、ウィルスに対する過剰な防衛は自己の免疫力の低下につながると危惧しています。
基本人体には億兆を超える菌が常在しており、そのバランスにより生命の恒常性が保たれているのも事実です。
過度の消毒礼賛は逆に常在菌のバランスを崩し免疫系に影響を及ぼしかねません。
マスクにしてもやはり現場の事情に応じた緩急をつけた着用が必要なのではないでしょか。
基本は自己防衛意識を持つこと。マスターの場合は、毎朝、自家製の甘酒とカスピ海ヨーグルトにお抹茶を混ぜて発酵食品を食べるようにしています。また出来るだけビタミン摂取を心がけています。(そして出来れば1日5分くらいは裸足で土の上に立つ。)
あとは自己のメンタルを整えることでしょうか。
幸いマスターには音楽という没頭出来る趣味があります。
そして何よりも信頼し合えるパートナーの存在も大きい。
人は心の生き物。情が満たされることが一番の力となります。情を満たす一番の要素、それは愛です。
今、世の中の大混乱の中で、人々は先の見通せない不安に慄き、細る思いで過ごされている方も多いことでしょう。
でも、被害者意識に囚われないようにしたいと思います。
交流の叶わないその閉塞感の人恋しさを愛する力に変えて行きたいと思います。
このまま私の心をささくれ立たせるのか、角を削って丸みを帯びさせるのか。
これからの世界の分かれ道がそこにあると感じています。
新年はみんなで心を合わせて良い年に致しましょう。
今年も一年お世話になりました。

〓師走12月の笑間〓
今井郁代さんの作品展
グラフィックデザイナー・イラストレーター・アーティスト。
デザインのお仕事兼アーティスト活動をしていらっしゃいます。
「今回の作品は、自然界の動植物の表情や色合いを躍動的に表現出来るようペンで繊細さを出し、透明水彩特有のにじみで着色。華やかさや立体的な煌びやかさをプラスし、自分らしさを出しています。(ご本人談)」
インスタで作品もご覧いただけます。ima_iku で検索して下さいね。