私の建国
たとえ相手が誰であろうと
人の批判はなるべく慎む。
人からの批判は甘んじて受けとめるとしてもだ。
このところ世間では世直しと言わんばかりに自信有り気に正義が力強く語られる。
だけど僕にはそれらに同調する自信も意気地もからきし無い。
皆それぞれにそれぞれの場所からの
本気に生きている証としての主張であるのなら、
僕には返す言葉は何もない。
生きてある人それぞれの胸の内。
人の測り得ぬ胸の内。
誰もがそんな胸の内を抱えながら
毎日精一杯生きているのであれば、それ自体が尊くて愛おしい。
臆病者の僕としては、
世直しを叫ぶ前に、
先ずは、
自分自身の「自分直し」。
今までもこれこらもずっとずっと
コツコツと自分直し。
世直しを叫ぶ前に、やはり自分直し。
それが私の建国かな。
