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エマ通信

2025.07.24

高校展

見ていて見飽きない、そんな絵を見た。

久しぶりに美術館に足を運んだ。場所は天王寺にある大阪市立美術館。
そこでやっていたのは、大阪府下の公立高校生の美術・工芸作品を一堂に集めた展覧会、その名も「高校展」。
実は、今月のエマの壁を素敵に飾ってくれている谷くんファミリーの高校一年生になる娘さんの作品も展示されていると聞いてのこと。
なんでも指導教官より「お父さん描いたらどうや」と言われて描いたとのことで、僕の高校時代の大切な友人をその娘さんがどんな風に描いたのか!?
これは大変に興味を惹かれるところです^ ^
高校生というその年代特有の自意識や身体性が創り出すいずれも見応えのある作品群を掻き分けながら、お目当ての彼女の作品へと辿り着きました。
目にした瞬間、ニンマリしてしまった。そこにはかつて高校時代に一緒になってギターを弾いていた相棒があの時代そのまんまに描かれていました^ ^
混み合った電車からホームに吐き出される群像の真ん中でギターを提げてメッセージを発信する相変わらずの彼の姿。
その周りの若者たちはスマホをいじっていたり、友達と談笑してたり、一人物思いに耽っていたり、無表情だったり。
この絵に対する僕の率直な感想は、「等価な関係の群像」かな。
時代環境の違いはあれどもどんな人もその時代に合わせたそれぞれの表現者としての発信を担っている、この絵からそんな感慨を持ちました。
ずっと見ていても見飽きない秀作だと思います。

久しぶりに訪れた天王寺公園は随分とこざっぱりと小綺麗に雰囲気が変わって、時代の流れに驚きましたが、美術館地下の展示室は僕らの時代に負けず劣らずの若い力が満ち満ちていて圧倒されました。
アウト老エネルギーの良き充電になりました^ ^