知らない町の廃墟 知らない町を散策する時、廃墟に惹かれる。 パワーシャベルで容赦なく剥ぎ取られた古い館の壁に染み込む人の暮らしの名残や気配。 私にとってそれは死に際を魅せる高尚なアートだ。 「死に際の死に様が無様でも、大切なのは今日の生き様。値打ちのある生き様を今日に示せ。それを積み重ねて行く人生に後悔は無い」と、それは私に語る。