笑間通信9月号表紙記事(創刊99号)
これは、世界のコーヒー豆流通市場で
その年に採れた新豆(ニュークロップ)の取り引きが始まる
10月にちなんでのこと(珈琲豆市場の新年度は10月)。
この日は、日本だけでなく、「International Coffee Day (国際コーヒーの日)」
として、国際コーヒー機関(IOC)理事会において
正式に定められています。
この時期、日本では秋の好日が続きます。
気温は程良く、空は高く、空気も澄み、
となれば珈琲の味わいも俄然深まる季(とき)!
コーヒーの日にこれ程相応しいタイミングは無いでしょう。
この好日に開催されるのが、
「JAPAN COFFEE FESTIVAL」です。
もちろん、エマコーヒーも参加致します。
主催は、珈琲フェスティバル実行委員会、
後援は、日本珈琲文化普及協会。
文字で書くとなんだか仰々しい団体名ですが、
既存の珈琲団体とは一線を画する、
珈琲好きな兄ちゃん姉ちゃんおっちゃんおばちゃんが、
情熱とロマンを持って立ち上げた
純粋自然発生的な隣の珈琲愛好家の集いです。
彼らのフェスティバル実行趣旨文があまりに素晴らしいので
ここに引用掲載致します。
(引用開始)
「元来、日本における珈琲文化の発展は
喫茶店文化とともにありました。
喫茶店は一杯の芳香な珈琲を飲み
リラックスすることを求め地域の人々が集い、
そこに井戸端のように人の輪が生まれ、
老若男女問わず、地位や名誉・肩書きなどすらも関係なく
節度を持って楽しむ人々の交流がありました。
しかし昨今では、そういった昔ながらの喫茶店文化はどんどん失われ、
それに代わって個の空間を楽しむカフェが台頭してきました。
珈琲の生産から焙煎、ドリップに至るまで
あらゆる工程・過程で技術改良やコンセプトの見直しなどがすすみ
珈琲文化は凄まじい発展向上が見える一方で、
人々のコミュニケーション文化は
急激に画一化され衰退していっています。
温故知新。
昔の喫茶店文化が持っていた、珈琲を味わう時間とともにあった、
人と人との息遣いや温かみが感じられる中での
コミュニケーション時間をもっと味わい深く愉しむ。
それはまるで珈琲に溶け込む砂糖やミルクのように、
珈琲を味わう時間をきっともっと
愉しいものにしてくれるに違いありません。
珈琲を中心に人が集い旧知を深め新たな交流を愉しみ、
集う珈琲を愛する人たちとともに
文化や芸術への造詣を深め感受性を高め、
そこからまた珈琲文化のあり方を見つめ直すきっかけが生まれ、
より安全で美味しい珈琲が健全に普及することでまた人々が集う。
そういった好循環環境が生まれることを目指し、
私たち珈琲フェスティバル実行委員会は
この珈琲フェスティバルを実施いたしております。」
(引用終わり)
日頃我がエマコーヒーは、
カフェと言うよりは喫茶店を自負しております。
喫茶店とは、多種多様な人が出会い、交流し、
互いにモチベーションを高め合い、
そして新しい出来事を生み出してゆく場であると
そう思っております。
「人×地域×文化×芸術=?」
これは、日本珈琲文化普及協会が掲げるテーマ。
「?」の中に入る言葉は、人の数以上にあることでしょう。
「一杯の珈琲がもたらす可能性」を信じる思いは、
笑間とて同じ。
Change the world from a cup of coffee!
珈琲に感謝を!