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エマ通信

2023.02.01

2023年笑間通信2月号(創刊174号)

北の国ほどではないにしろ、2月の寒さは格別です。
立春とは言え、春は名のみの風の寒さや〜。衣の隙間が冷とうございます^ ^
さて、新たな年を皆様いかがお過ごしでしょうか?
マスターは、冴え冴えとした冬空を見上げながら、「星時間」について思いを巡らせております。
それはつまりは、時間のスケールのお話。
この宇宙が誕生して138億年。この地球が誕生して45億年。そして地球上に原始の生命が誕生してから40億年。
例えば、この地球の40億年に及ぶ生命時間を、一年に置き替えてみると(1月1日に生命が誕生したとして)、10月中旬までは、なんとバクテリアがこの世界を占領していました。
11月になってようやく、植物や脊椎動物が現れて、人類が登場するのは、12月31日の午後11時ごろのこと。
その後の約1時間を狩猟採集民として過ごし、11時58分になってやっと農業を発明し、建造物やら政治・経済の仕組みやら機械やら動力やら、我々が文明歴史と呼んでいるすべては、午前0時直前のたった60秒間の出来事です。
人類文明史の6000年なんてものは、星時間からすればその程度のものに過ぎない。ましてや、人一人の一生なんて。
ここでマスターは、人間の儚さについて語ろうと思っているわけではありません。人間とはまだまだ誕生したばかりの新しい種、すなわち進化の過程で見れば、ほんの赤ん坊にすぎないという事実が興味深いのです。
そんな短期間でも人類は極寒の地から炎暑の砂漠に至るまで大地に産み増え、今やその居留の地を宇宙にまで求める種となりました。
遺伝子で見れば、人間と牛はDNAの80%が同じで、チンパンジーに至っては99%が同じだというのに、人間は牛の乳を搾り、チンパンジーを檻に入れ、逆はあり得ない。
確かに今のところこの地球上の種の中では賢さにおいては人間が一番進化したと言えるでしょう。
でも、賢さとは何なのでしょう?
それは単に知識が増え、問題が解決できるようになるだけではどうやらないらしい。
学びや生活のインフラが整い、社会がこれまでになく整備されたにも関わらず、人類の滅亡時計(終末時計)は90秒前と、つい先日示されました。
人の賢さとは、「より良く生きること」に資するものでなければならないと考えます。
歴史にも人生にも予定調和はなく、最後はなるようにしかならないものですが、それでも、人間は希望を抱き努力します。その姿こそが尊いのだと。
闇の中でそれでも人生と真摯に向き合いギリギリの決断を下す善良な人々が生きてゆく限り、人類に滅びはないと、私は信じています。
人類はまだまだ始まったばかりで、人類の尊い進化はこれからが本番であると、コーヒーをすすりながら、夜空の星時間から教わるのです。

〓如月二月の笑間〓
今月の展示は、好評につき引き続き、橋本みや子さんの「はじめてのクレパス展」です。
可愛い絵葉書も好評です(1枚百円)。

★2月10日(金)ありがとうの日
毎月10日は、エマのお客様感謝デーです。
ご来店の皆様にお菓子のお振舞いをさせていただきます。

?臨時休業のお知らせ
2/6(月)と7(火)は臨時休業とさせていただきます。あとは、お店のカレンダー通りです。