2023年笑間通信5月号(創刊177号)
2023年 笑間通信5月号(創刊177号)
「経済の本質は感謝である」
〜感謝経済のすすめ〜
先月、何気に「働く」ことの意味を考え始めて、以来いろんな考えに捉われています。
「働くとは、贈与である」とのフレーズに触発されて、「生きるとは与えることである」と言う人間の本来的で根源的な素性に気がづいたのでした。それがきっと人の営みの本質なのだと。
私が成したそのことで人が喜んでくれる。それは私の喜びでもあり、私の値打ちを認めてもらった充足感とも言えます。
「喜び」とはすなわち「値打ち=価値の創出」のこと。
故に人は価値あるものを希求し更なる工夫を凝らします。
「穴を掘ってまたそれを埋めるだけの作業の無意味さに人は耐えられるものではない」とかつて語ったのはドストエフスキーでした。
人の根本意志は意味や価値への渇望であるとは、古今の賢人らが共通に語るところです。
ところで、意味や価値というものは単体で成立するものではありません。
感動や畏怖や羨望といった価値的な味わいはそれを享受する他者がリアルにそれを感受することにより(その他者によって)初めて認定される性質のもの。
そして、人は感受した価値に対して報いたいとの思いを自発するものです。
そこに価値の対価としての例えば金品などの何某(なにがし)か、すなわち返礼としての何某かが生じることになります。
返礼は感謝の表明と言い換えても構いません。
すなわち「贈与と返礼(感謝)」の連鎖、それこそが原初の経済ではなかったでしょうか?
近代から現代の経済活動の目的は、自己利益増大の一辺倒にあまりに偏り過ぎてきました。
経済とは本来、贈与と感謝の循環であるべきです。
その観点を前提として、経済を立て直す。なので、感謝経済のすすめ。
どなたか、この観点に基づくこれからの時代の経済学を提唱して下さい。
(更にもう一歩降りていった思いを言えば、物の価値は受け取る側(受益者)に委ねられるものであって、その返礼(支払い)は神様からのご褒美と捉えるべきと私は考えます。)
〓皐月五月の笑間〓
◎今月の展示
橋本義郎さんのアクリル画展
テーマ:『ゆっくり』
〈ご本人自己紹介〉
ゆっくり描きました。四季、折々に、私の好きな身近な花や食べ物や景色を。皆様には、どのように見えるでしょうか。楽しんでいただけると嬉しいです。これからもぼちぼち描き続けたいです。少しずつ、末ながく。
エレオノーレ=ヨハンソン(Eleonore Johansson)さんは、スウェーデンに暮らす友人です。23年前にスウェーデンでお会いしました。ここ数年、彼女と文通をしています。彼女の絵を2点送ってもらい、今回の展覧会に参加してもらいました。彼女の絵が私はとても好きです。
★5/27(土)和束産新茶の試飲販売会
今年も宇治茶の本場、和束の新茶をお届け致します。和束お茶農家の倅(3代目)でもあるリッキー(田中氏)がお茶の魅力を伝えてくれます^ ^お楽しみに!
※臨時休業
5/19(金)は、お休みさせて頂きます。
?