2024年笑間通信3月号(創刊187号)
2024年笑間通信3月号(創刊187号)
マスターのふるさと八重山には、お正月が3回あります。
「新暦のお正月(1月1日)」と「旧暦のお正月(今年は2月10日)」とあと一つが、「グソーのお正月」です。その日が、今年は2月25日でした。
八重山地方では、毎年旧暦の1月16日をあの世(グソーと言います)のお正月として、お盆と並ぶとても重要な行事と位置付けているのです。
なのでこの日は学校も職場も半ドンとなり、お昼に合わせて親族一同ご先祖様の居るお墓に一斉に集まります。島を出た者もこの日だけは帰省する人も多く、そのくらい島では外すことの出来ない大切な行事なのです。正式には、「ジュールクニチー(十六日祭)」と言います。
マスターは長男坊でもあるので、この日に帰らないと親不孝者と大目玉を食うことになります(もはや人間扱いされない^^;)。
沖縄地方は先祖崇拝が土着の信仰として定着しているので、宗派宗門問わず全ての子孫がこの日にはうやうやしくお墓でご先祖様に手を合わせます。
お坊さんを呼んだりお経を唱えるようなことはなく、先ず最初に一族の長が線香を立ててウートートー(手を合わせること)をして感謝を捧げ、家族の健康長寿と繁栄を御願(ウガン)します。
その後はご先祖様を交えた和やかな宴となります。
お正月なので、重箱やオードブルにお菓子といったご馳走に舌鼓を打ち、お酒も振る舞われます。中にはキャンプさながらバーベキューを楽しむ家族もあります。最後は三線と踊りで盛り上がるのもさすが沖縄です^ ^
お墓の前で酒を呑み、肉を喰らい、はしゃぎ立てるのは、ナイチャー(沖縄県外の人)から見ると一見不謹慎に映るかもしれませんね。
しかし、集う子孫たちの楽しそうな姿や笑顔を見せることこそが、ご先祖様にとっての一番のご供養になると島の人たちは信じているのです。
なので、沖縄のお墓は宴会仕様とでも言いましょうか、敷地をあらかじめ広くとってあります。テントが張れるよう金具が設置されていたり、中にはベンチまで備え付けされていたりもします。
マスターの家のお墓は小さい方ですが、それでも8坪(26?)程もあります。
神様とご先祖様が暮らしの中で親密に寄り添う島の文化をマスターもママも誇りに思います^ ^
〓弥生三月の笑間〓
□今月の展示
『Atsuhi(アツヒ)鉄道コレクション
~1/150と1/1(実物大)の世界~』
元々鉄道写真を趣味としていましたが、コロナ禍で外出もままならず、学生時代以来の鉄道模型製作を再開。老眼と闘いながらも、作り上げたジオラマの世界…
少し懐かしい鉄道情景を楽しんでいただけたら幸いです。また、今回は長年収集して来た実物の一部も展示させていただきます。
☆3月17日(日)第34回門真手作り市
今回のテーマは『春よ来い』。
エマは、2階エレベーター前(階段上がってすぐ)でコーヒーをご提供致します。
また、親父バンドグリーンノーツでも出演致します(15:10〜)
♪マスターの旧友「北田はじめさん」は、14:30〜。是非、あわせて楽しんで頂きたいです。