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エマ通信

2025.09.01

2025年笑間通信9月号(創刊206号)

2025年笑間通信9月号(創刊205号)

暑さ寒さも彼岸までとは申しますが、いまだ残暑厳しき折、皆さまくれぐれもご自愛下さいませ^ ^
さて、先日(8月16日)私マスターも無事に62歳児となりました^ ^
お誕生日のこの日、知人主催のバーベキューパーティーにお誘いをいただいて、ママとふたり連れ立って兵庫のとある田舎町まで出かけて参りました。
車で90分ほどの距離だったのですが、日本は車を走らせればすぐに懐かしい田園風景が目の前に気持ち良く広がる実に風光明媚な国土であることをあらためて感じた次第です。
せっかくなので、通りすがりに地元の神社さまにご挨拶をし、道の駅や観光施設などにも立ち寄りましたが、中でも印象深かったのがこの町の図書館でした。基本ウチのママが図書館大好き人間(フェチなんです^ ^)なのでワクワクしもって見学しましたが、そこの図書館は木材がふんだんにしつらわれたドーム状の見事な建築物で、木の香りがプンと立ち込める心地の良い空間でした。
ユニークだったのが、図書館内に「チャレンジキッチン」というコーナーがあって、そこは将来飲食店を志す地元の人がお試しに営業が出来るスペースになっていました。おー、なんて村民に優しいご地域なのでしょう^ ^
私たちが立ち寄ったこの日の出店者さんは、米粉で練った生地にご自身が手がけた野菜を使った「おやき」の販売をされていて、その素朴で深い味わいにはとても感動がありました。
オーナーさんは女性の方でしたが、田舎暮らしがしたくって、たまたま訪れたこの場所をいっぺんに気に入ってしまい、矢も盾もたまらず関東からこの地にすぐ引っ越して来たそうです。当然、友人たちは理解してくれなかったらしいけど^^;
更にお話を伺うと、この方の考え方が「日本の土を耕す人に私がなる。土に力を取り戻し、土の力で生きてゆく」などと、とても素敵なことをおっしゃるのです。そしてそれを熱く語るのではなく、終始ニコニコ顔で楽しそうに話すのです。マスター、こう言う人に会うと飛び上がらんくらい嬉しくなってしまいます。そう、命が湧き立つこの感じ。もうこの人は完全に我が同志ですね^ ^
流れる川があって、耕す大地があって、降り注ぐ陽の光があって、そんな土地で志を同じくする豊かな人間関係が構築出来れば、人はそれだけでしあわせに生きてゆけるのだと、そう思わせていただきました。
経済は守ろうとするけれど、人の命は守ろうとしない今のこの国にあって(ま、いろんな意見はあるでしょうけど)、生き様として本気で土に立ち還ろうとする人たちがリアルにいることに、マスターはとても励まされ、そして勇気をもらいました。
ならば私は南の島の大地を耕す者となりましょう^ ^

【長月9月の笑間珈琲】
今月の4日、5日、6日は旧暦だと7月13日、14日、15日に当たります。旧暦を重視する沖縄では毎年この日程でお盆が行われます。
沖縄式に言えば、4日は迎えの日でウンケー、5日は中日でナカビ、6日は送りでウークイとなります。
家家ではお仏壇を綺麗に飾り付け、ご馳走を準備してご先祖様をお迎えし、おもてなし、そして送り出します。
ユニークなのは、ご先祖様の杖代わりに7節のサトウキビを用意したり、あの世(グソー)に帰った時に困らないようにと紙のお金(ウチカビ)をご先祖様に持たせたりします。
沖縄ではたいへん重要な行事につき誠に勝手ながらこの期間は当店もお盆休みとさせて頂きます。何卒ご容赦くださいませ。
※今月の店休日にご注意下さい。