時を刻む
時を刻むこと
呼吸の調べ
唾飲の味わい
裸足の触覚
立ち上がる
しゃがみ込む
ものを掴む
一人ごちる
口笛で空気を振るわせる
現象世界は
どこまでも物理の連鎖
物と物とが関わり合い
作用と反作用が繰り返され
いつしかその動きは
収束する時を迎える
あの星空の向こう側
あの星空のこちら側
時間の流れの向こう側
時間の流れのこちら側
私が過ごす場所
私が歩む時間
燐寸一本擦る間も無い私の人生
無限や永遠を前にして
めりめりと
夜の底が抜け落ちる感覚
そして思う
肉体にからまる
心とは何だ
心の正体を知りたくて
私は、人と関わる
暮らしを綴る
時に旅にも出る
見えぬ心を遣り取りしながら
心の連続性を考える
一服珈琲を啜りつつ