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エマ通信

2014.01.08

トッピーネル

昨年の珈琲屋としての重大事件の一つが、
話題の「コンビニコーヒー」です。
なんと、日経トレンディ誌が選ぶ「2013年ヒット商品ベスト30」の中で、
堂々の1位を獲得しました。
夏の頃、エマのお客様の中からも、
「セブンイレブンのアイスコーヒーがめっちゃ美味しいねん!」
という声も聞きました。
値段を聞くと、なんと100円??
マスターもさすがに気になったので、
こっそり飲みに行って来ました。
そして、100円でこの味なら申し分ないと思いました。
このコストパフォーマンス。
正直、ヘタな茶店で飲むんだったら
味に関してならばコンビニコーヒーの方が
よっぽど満足いくのではないでしょうか。
これは、珈琲屋としてはやはり事件です。
ファストフードの雄であるコンビニにおいて、
コーヒーの価格破壊がここまできたかと思いました。
方や、我々珈琲専門店の側としては、
これはもうスローフードの路線を究めるしか手はありません、
というのがマスターの判断です。
そこで、本年から笑間で始めた事。

「コーヒーの抽出法をペーパードリップから
ネルドリップに変えました」

ネルドリップ→コットンフランネル(柔らかい綿織物)で作った濾し袋の事です。

このネルドリップ、
どうせだったらこだわって手作りしようと思い、
オーガニックコットンで生成りのネル生地と
同じくオーガニックの生成り糸を仕入れて、
縫製は勿論、困った時の強い味方、我らが頼れる兄貴分、
小間物屋敏兵衛ことトッピーさんにお願いしました^o^
すると、流石兄貴。
申し分のない濾し袋を作ってくれました*\(^o^)/*
勝手ながら、「トッピーネル」と命名させてもらいました。

さて、珈琲を飲みつけてくると
最後はネルドリップに行き着く人が実際多いものです。
マスターもネルドリップの珈琲が一番美味しいと感じます。

では、ネルとペーパーでどこが違うのか?
ペーパーの利点は、その簡便性にあります。
ドリッパーに手早くセット出来て、
ドリップ後はポイと捨てるだけ。
方やネルの場合、
煮沸して水洗いして冷蔵庫で保管して、
という衛生管理のサイクルを繰り返さないといけません。
そして、使用限度もあって、最長でも30回位まででしょうか。
何かと手間がかかるので敬遠されがちです。
しかし味わいに関して言えば、
軍配はやはりネルだなと、マスターは思います。
嗜好は人それぞれなので断言はしません。

ペーパーはその素材(紙)故の宿命があって、
先ず、オイル分(油分)をとても良く吸着してしまいます。
珈琲豆には焙煎の過程の熱反応で多少の油分(コーヒーオイル)が生じます。
ご存知の通り、この油分というのは実は
旨味を構成する重要な構成要素となります。
そのオイル成分をネルの方が通し易いのです。
また、アロマ(香り成分)についても
同様の事が言えます。
あと、ペーパーには特有の紙臭さがあって、
やはり気になります。
あとは推測ですが、
素材の違いから来る、
メッシュ(穴目)の構造的差異によるところも
味わいの違いを決定付けているものと考えられます。

いずれにせよ、我々は我々のやり方で、
珈琲店としてのクオリティーを高めつつ
精進してまいります。

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