杉田んぼライブ
杉田んぼライブ
先日、二日間に渡り、またもや
若狭〜美浜〜敦賀へと馳せ参じて参りました。
目的は、マスターが主宰する愛と平和の世代間交流バンド
アコースティックE-MAnのライブ出演の為です。
再び三たび、お呼び頂きました。
今やこの嶺南エリアはすっかり
マスターの第二の故郷となった感があります。
でも実は、今回の若狭訪問の一番の目的は、
お付き合いの深まった若狭の素敵な農業人
杉田さんの田んぼでの豊作祈願奉納ライブにあったのでした。
なんじゃそら?と言う声が聞こえてきそうですね。
杉田さんの事は、これまで幾度となくご紹介させて頂きました。
ここ若狭で9haもの規模の田んぼをお一人で切り盛りし、
無農薬・有機肥料栽培に真摯に取り組んでいらっしゃる方です。
マスターも一度お会いした時から杉田さんのお人柄に惚れ込み、
杉田米の大フアンになってしまいました。
今回の杉田さんの田んぼでのライブ、「杉田んぼライブ」の実現は、
思い返せば、去る五月の敦賀キャンドルナイト
(5/17、エマのお客様約50名を引き連れてバスをチャーターして参加した)
への道すがら、
杉田さんの美田に立ち寄ったことがきっかけでした。
あの時、田植えを今まさに待つ
鏡の様な田の面に杉田さん自らが立って
そのお人柄そのままに朴訥に誠実に
田に生きる数多の命のことを伝えてくれました。
そのお話を聞きつつ、
多くの関わり合いの中で育まれる物事の
意味や価値に思いを馳せながら、
次はひとつこの杉田さんの美田でライブをやりたいものだと、
マスターの心にムクムクと意欲が湧き上がって来たのでした。
その時の聴衆はもちろん、
ここの田んぼを訪れる鳥や獣や虫けら達や
土の中の微生物、
そんな田んぼの住人達です。
意識を完全に田んぼに向けた
田の稔りを祈念するライブ、奉納ライブですね。
そんな事をつらつらにやにや考えている時、
一度稲に音楽を聞かせてみたいと杉田さんが仰るではありませんか。
思いがけない意思の疎通に互いに歓喜しながら、
そん時はちゃんと禊(みそぎ)して白装束で歌いましょうかとか、
お代は当然今期の大豊作への確約だよね云々と、
そんな話題でひと時杉田さんと大いに盛り上がったのでした。
そして本当に迎えた杉田んぼライブ当日。
杉田んぼライブに先立って、
こちらのご地域の氏神様でいらっしゃる須部(すべ)神社に
先ずは皆でお詣りをさせて頂きました。
こちらは恵比寿様と大黒様をお祀りする近畿一円で広く
慕われている由緒のある神社様でした。
こちらの女性の神主さんに(とても素敵な方でした!)祝詞をあげて頂き
氣を頂いて、
いよいよ杉田んぼライブです。
この日お天気は快晴。
空は澄み渡り、山の緑も鮮やかに、
たゆたう雲も上機嫌。
そよぐ風が花を咲かせたばかりの稲穂を揺らします。
そんな最高のコンディションの中、
先ずは杉田さんにお神酒を撒いて頂き、
そしてディジュリドゥという法螺貝のような
大地を震わす音の出る楽器(アボリジニの民族楽器)を吹いてもらって
始まりました。
次にこの日の為にマスターが用意した祝詞に
オリジナルのメロディーを付けて
先ずはアカペラで3曲歌いました。
「たなつもの 百(もも)の木草も天照(アマテラス)
日の大神の恵み得てこそ」
「朝夕に もの食うごとに 豊受(トヨウケ)の
神の恵みを思え世の人」
「祖先が築いた麗し地
誠を尽くして成し遂げよ」
そして杉田さんの美田に立って
自然に湧き上がって出来た歌を弾き語りで歌いました。
◯風に揺れる 金色(こんじき)の原
いつか見た 風景
雨も風も日照りも越えて
生命は 輝く
君の声が 聞こえる
僕の足もとで ひびく
めぐり会えたことの しあわせ
今ここで 確かめる
◎山の彼方(あなた)に 雲は流れて
しあわせを運ぶのか
あかねの空に 両手合わせて
あしたへの夢を見る
君の声が 聞きたい
空に向かって 祈る
昔なくした 心のきずな
今ここで よみがえる
君と歌を歌おう
いつまでも ひびき合おう
つながり合えることのしあわせ
今ここで かみしめる
心麗しい慕わしき友たちと、とても充実した時間を
過ごすことが出来ました。
次は是非、収穫祭ライブをやりましょうと、
またも盛り上がっております。
ちなみに今回の杉田んぼライブの模様が
地元のケーブルテレビで放映されました。
WEBサイトでYouTubeがご覧になれる環境をお持ちの方は、
YouTubeサイト内で、「杉田んぼ」と検索してみて下さい。
さて、その後、越前の国の一宮である氣比神宮様へとお詣りに行き
お神酒を奉納させて頂きましたところ
ご神饌を頂きました。
その中身を見てびっくり。
なんとお箸とお杓文字ではありませんか!
神様って、やはり総てを観ておいででいらっしゃる。
なんだかご褒美を頂いた気がして感動致しました。
収穫祭の時には、杉田んぼで新米を炊き出しして
賜わったお杓文字とお箸で美味しいご飯を頂きたいものです(*^^*)
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