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エマ通信

2011.06.08

門真で出店のいきさつ

こんばんは、マスターです。

よくお客様から、「どうしてこんなところでお店をやっているの」と、

不思議がられます。

お客様からすると、人通りもけして多いとは言えず、

道幅も狭く入り組んだ目立たぬ町はずれで

よく商売をやっているなと思われるようです。

確かに、立地的には決して恵まれた場所とは言い難いかもしれません。

まあこれは、ご縁の賜物というほかありません。

それまで珈琲というものに左程興味を抱くことのなかったマスターが、

喫茶店をやろう!と思い立ってから実現にこぎつけるまでに、

約二年の月日を要しました。

珈琲についての基本的な知識と技術の習得、

お店の業態やコンセプトの思案、

店舗の設計やデザインのこと、資金の調達法etc…。

お店を立ち上げると言うことは、

とても具体的な事柄の積み重ねでした。

でも最後は、開業する場所と物件が決まらないことには、

話は始まりません。

私達の場合は、

ご縁を戴ける処であればどこでもOKというスタンスで

それこそ、ある時は仙台にまで足を運んだこともありました。

そこここに候補物件が現れては立ち消えを繰り返して、

ようやく現物件に辿り着いた次第です。

当時私達は、大阪市内の某所で住んでおりました。

中々思うような物件に行き当たらない私達に、

以前から信頼を寄せていた料理研究家の先生が、

「大阪の土地の神様は住吉大社さんだから、

一度お参りに詣でたらいいわよ」とアドバイスをいただき、

早速早朝、大社さんの開門と同時にご本殿をお参りいたしました。

その日清々しい気分で帰宅してみると、普段あまり出くわすことのない

マスターの姉婿(義兄)さんがなぜかそこにいるではありませんか。

「是々然々で、今お参りに行って来て云々」と話をしたところ、

それであればと、義兄が言うには

「門真にうちの実家のぼろ家が手つかずのまま放置されていて云々。

そこでも良ければ使ったらいいよ」との返答。

早速ママとその日のうちに訪れたのが今のこの場所だったのです。

もうとっぷりと日が暮れてから見学に来たので

周囲の様子もよくつかめず思案のしようもなかったマスターでしたが、

その辺は女性特有の第六感で、

ママが「ここはイイ!!」と、瞬時に感じ取ったことが

最大の決定要因となりました。

かくして、ここ門真元町に笑間が産声を上げた瞬間でした。

きっと、住吉大社の神様が門真神社の神様に私達を手引きして下さり、

門真神社の神様が快く受け入れて下さったのだと思うております。

ちなみに、この場所は門真神社さんの境内地にあたります。

ニ礼二拍手 合掌 感謝…。