御隠居さま
8月2日(火)
笑間の開店当初、よく通って下さった御隠居さまが
98年の人生を過ごされたのち、旅立たれました。
今夜のお通夜には間に合いませんでしたが
マスターと二人で最後のお別れに行って参りました。
49日で仏様になられるとの事ですが
お顔を拝顔して、2人で「もう仏さまのようだね」とつぶやいたほどでした。
開店当初ですから、もう6年も前のことですが
御隠居さまから頂い言葉の数々は、マスターがしっかりと覚えています。
「信用とは何かわかるか?」「信用とは日めくりカレンダーやで」
「えぇこと教えたろか。ワシな、この歳になってようやく解ってんけどな。怒ったらアカンねん。
怒る人はみんな病気になってはる。いっつもニコニコしときなはれや」
「商売する人は商売の種を見つけなアカン。まだあんたらは、商売始めたばっかりやから
わかれへんやろ。商売の種を見つけなはれや」
メモリアルホールの帰り道、2人とも直接帰宅する気持ちにならず
お友達のお店に寄って
おじいちゃまの言って下さった言葉や思い出話をしながら
ひとときお人柄を偲んでおりました。
「ぴんぴんころりだった」とご遺族の方がおっしゃられてましたが
朝、普段通りに起きられて、身だしなみを整え、おつとめをすまして
漢字の練習をされて、お手洗いにも2回行かれて、そのあと…。
まさに大往生。
おじいちゃまの人生に万歳三唱したいほどで
これまでの感謝の心を捧げてまいりました。
『商売の種』はあれかな。それかな。どれかな…。