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エマ通信

2013.07.02

エマ通信7月号(創刊61号)その1

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まとわりつく湿気に
息苦しい日もありましたが、
どうやら今季の梅雨は、
空梅雨傾向でした。
お天道様はいつも気まぐれ。
この夏の空模様や如何に?

時代的気候の変動の影響か、
地震、落雷、竜巻、台風、熱波、
旱魃、豪雨、長雨、洪水などなど。
自然現象が世界の各所で
猛威を振るっているように感じます。
この原因を特定するのは、
エライ学者さん達に任せるとして、
そもそも自然現象って何?
と言う問い掛けに対して、
マスターはシンプルに答えます。
すなわち、

「この世の自然現象は全て、浄化作用である」と。

生物学の用語に、
「動的平衡」と言う言葉があります。
簡単に言うと、
「生命維持のためのバランスを保とうとする仕組み」
の事です。

海水が陽に温められて、
水蒸気が雲を作り、
風が雲を運び、
山にぶつかって雨を降らせ、
山の養分を集めながら川となり、
川下の大地を潤し、
海に戻る。

太古の昔から連綿と続く
地球の生態系と言う
「系」を維持するためのシステム。

これは、人体においても同じで、

私の口から入るもの(栄養、水、空気)を素材に、
私の生命を維持するために、
様々な生命現象が、
有機的に連係して
繰り返されている、
と言う訳です。

地球も、人体も、
「存続」という目的の為に、
あらゆる自然現象(生命現象)を動員して
動的平衡を維持しているのだ、
と言えます。

さて、地球と言う惑星の特徴は、
「水の惑星」という点です。
地表面の約70%が水で覆われており、
しかも常温で液体という状態が
常に保たれている、
という点が奇跡なのです。
なぜなら、この水環境が無いと
生命は絶対に生まれてこないからです。
あらゆる生命現象は、
水溶液の中でしか生じない、
と言う鉄則があります。
宇宙から見た地球が青いのも、
奇跡の星と言われる理由も、
地球が「水の惑星」であるが故なのです。

生命の起源を説明するのに
「コアセルベート説」と言う
有名な学説があります。
これは、無機物、有機物が様々に溶け込んだ
水溶液のスープがあって、
このスープに雷が落ちて、
コアセルベートと言う
アメーバ状の原始生物が誕生した、
と言う説です。
真偽の程は置いておくとして、
水が生命の起源にとって
重要な役割を果たしていることだけは、
紛れもない事実です。

ところで、
皆さんは水にこだわっていますか?
珈琲屋であるマスターは、勿論、
かなりこだわります。
「水は霊性を宿す」とさえ考えています。
水の一番の役割は、
実は浄化作用なのではないか、
とも考えています。
神社さんでの最初の儀礼は
手水によるお清めですしね。

(続く)