災害を超えて
自然災害の猛威は、時折り想定を大きく超えることがある。
台風の常襲地沖縄にあっては、家の屋根・壁は基本コンクリートを流し込む工法が取られているので、倒壊・吹き飛びの恐れはほぼ無い。
今回の台風ではうちのスレート屋根瓦も3枚飛ばされたので現場をよくよく検証してみたところ、屋根の端っこの一列だけがスレートを留める部材に簡易な釘が使われていたことが判明。
他は全てネジ式の釘でしっかり締め止めされているのにである。
その結果が今回の強風による被害となって現れた。
単なる釘とネジ釘とではこんなにも強度が違うのだ。
施工当時の業者さんの事情や言い分は今更分かりませんが、
案外災害被害って、人災によるところのものも多いのではなかろうか?
そんなことを考えた我が家の小さな事例。
小さな抜かりが大ごとになりかねない。
例えば、今回関空連絡橋に激突したタンカーの事故。
強い台風が直撃するとの事前情報が再三アナウンスされていたのに関わらず、何故に海上で投錨していたのだろう?
「想定外」という言い訳では通らない事例ではなかろうか?
いずれにせよ、私たちはもっと創造力を働かせないといけない。
世の中は今あまりに経済効率とか責任回避とかに頭が使われ過ぎて、
当たり前の誠実さが見失われていないだろうか?
願わくば、当たり前の思いやりや誠実さ=まごころを身に備える人たちとの繋がりの中で生きてゆきたいものである。
そういう絆の中で昔から人は困難を乗り越えてきた。