色づく秋
桂の木に触れに行こうと、
公園の帰り際に小川の並木を訪ねてみた。
足元の落葉は思った通りすでに秋色で、そこはカラメルの香りが仄かに立ち昇る。
秋はそこかしこで樹々が色づく。
マスターはとりわけ桂の木が好きです。
水際に佇む立ち姿が凛として美しく、案外大木になります。
ハートの形をした葉っぱが幾重にも連なって、それはたいそう可憐です。
秋には黄葉し、カラメル様の、あるいは焦がし醤油の様なとても甘い香りを放ちます。
「香りが出る=香出(かづ)」で、「かつら」となったとも。
故事によると、この樹は月の裏側にも生息するらしい。
どこか純朴で誠実で可憐で
良い香りは人を和ませ、
別(月)世界の気品を備える樹。
マスターは、ママのシンボルツリーとして崇めております^ ^
月の水辺に佇んで愛しい人を招くよな、桂の木。
この木に二人寄らば、いずれ佳き事めぐるよな。
色づく桂の月の里
秋に訪ねん君が里