2023年笑間通信6月号(創刊178号)
2023年笑間通信6月号(創刊178号)
このところ、店内の緑化に勤しむマスターです^ ^
マスターはこう見えて農学士。いつかは農業や園芸に携わる仕事に就きたいと思い続けております。
森でも畑でも鉢植えでも、草木の緑に人は無条件に癒されます。
ところで何故、植物は緑色をしているのか?色を物理現象で捉えるなら、それは光の波長で、800nm〜400nmの可視光線の範囲のスペクトラムで表されます。
緑はスペクトラム分布の丁度中央値。植物はこの波長域を反射するので、この反射光を私の目が捉えて緑に見えるのですね。
それにしても、色という質感。色という単なる波長を人はなぜ色彩として感じ取ることが出来るのか、その理由は今持って解明されていません。
例えば、赤に情熱、黄に元気、青に落ち着きといったような味わいを人はなぜ感じ取るのか。その辺りも謎のままなのですね。
一番単純で明快答えは、「世界は予(あらかじ)めそんな風にグランドデザインされて創られたから」と言うことになるでしょうか。
私という存在は物心(ものごころ)がついた時には、色彩も聴覚も嗅覚も味覚も手触りも既に在りて在るものとして当たり前にそれらを備えられ味わっています。
それを主体と客体の存在様式から観るなら、「私」はあくまでも客体的立場、結果的存在、二の位置であるということになります。
本当の感謝や謙遜は、本来の私の立ち位置に戻ることが大事なのかなと思う次第です。
さて、光合成で生きる植物にとって緑色であることは実はたいへん効率の悪いことです。エネルギー生成(熱効率)の観点からするなら本来、植物の色は黒に近いほうが理想的です。
地球上で動物よりもはるかに長い歴史を持つ植物が緑であり続けた事実は、進化の背景には効率以上の理由があることを示唆しています。
自らの生存条件を犠牲にして(弱めて)まで、なぜ植物は緑色の存在として長い年月を地球で生きてきたのか。
もし仮に植物が限りなく黒に近かったら、この世界はどんなに味気ない風景となったことでしょう。
でも、人は緑に癒されます。
同時に植物もきっと癒される人に癒されているのだと思います。
世界は相互作用の連鎖です。
人にも動物にも植物にも物にも優しくすることが、本当の持続可能な世界を実現するのだと思います。
〓水無月六月の笑間〓
今月の展示 『日陰と日向展』
以下、作家さんご本人による自己紹介文です。
『作者 カドマハスオ(俗称マツモトミツヒロ)
今回のテーマは「カクタスくんとモスくん日陰と日向展」
梅雨になり、湿気と日陰が好きなコケと太陽と乾燥大好きのサボテンのコラボです。真逆のようでどちらも水と陽の光が無いと生きて行けない者たちです。対比的なものを展示することで何か見る人に新しい発見がありますように。。』
尚、作品は販売も致しております。
★6月10日(土)ありがとうの日
エマのお客様感謝デー。
ご来店の皆様に手作りのサーターアンダギーをプレゼント致します^ ^
*臨時休業のお知らせ*
6/2(金)、6/3(土)と臨時休業をさせていただきます。何卒よろしくお願い致します。