命とは?
6月11日(月)
無限界に成長を指向する意思の働き。
その働きは、止まることを知らず、
かつ、未来へとはるか受け継がれて行く。
命は、個体ごとに発現するものではあるが、
個々の所有物といった性質のものではなく、
あくまでも、全体的な調和と成長に与する。
その証拠に、
私は私の臓器の働きを自在に操ることは出来ない。
私は私の体内代謝を自分の意志では制御し得ない。
命の営みはいつも、
私の意志とは全く別の所で、「私」を活かしめている。
命とは、無限界に成長を指向する「私」とは違うものの意志の働き。
その命を宿す肉体にまたがって、私は生きる。
「私は私を、命に委ねて生きてゆく」
それが自然の成り行き。
命は、何があろうと成長を指向する。
私は命に導かれて、自然と成長する。
命に働く大事な属性、
それは、命はおのずと花を咲かせる方向へと働くこと。
実を付けて、種を結び、
そして、命の芽吹きは
はるか受け継がれていく。
命は自分の所有権に含まれるものではなく、
その帰属権は、宇宙にある、
としか言い様が見当たらない。
ですから、当然の結論ですが、
自分の命も、他人の命も
「殺す」ことは、
絶対に誤りです。
連綿と続く、命の繋がりを担い、
近い未来、共に花を咲かせる役割を担い合った、
尊い預かりもの、それが私の命。
命を傷つける痛ましい出来事が、
これ以上起こりませんよう、
心から祈ります。