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エマ通信

2015.11.06

鯖街道お礼参りわっしょいマラソン

「鯖街道勝手にお礼参りわっしょいマラソン」だなんて、
急峻な嶺南の峠を越えて、距離にして65キロ。
河内蓮根を奉納する為に走る。
我ながら、アホーな企画だなと感心します^^;

マスターは、たとえ一人になっても走ろうと思います。
意味の有る無しは、そんなものは
あと付けでなんとでもなること。
私が今ここに在ることのその現実感や純真性を
「走る」という行為を通して単に確認したいというだけの事。

走れば、喉も渇く、腹も減る。
靴も磨り減る、身体も軋む。
時は蕩尽され、場も移ろう。
投入するという行為の純心さそのものに
自分を乗せこんで、そして自分を吐き出す。
吐き出すことで新たに宿すものを見つめ味わう。

山の風に震えたり
峠の坂道では激しく息を切らせ
もしかしたら冷たい雨に打たれて
体もカチコチに強張るかもしれない。
笑うこと、泣くこと、傷つくこと、驚くこと、後悔すること、
怒ることだって、こもごもあるかもしれない。
そんなこと全てに自分を素直に純真無垢になって晒してみる。
そこから何かを得るという話ではない。

時折訪れる心の疼きや渇き、
過剰な情緒から離れて、
ただただ在るべき姿でそこに在りたい。

頭は考え過ぎる。
心は過敏に過ぎる。

現代人は、食うこと貪ること考えること等々、
ちっぽけな体に溜め込み過ぎではなかろうか?

所詮、立って半畳寝て一畳。
生身の体の体当たり。
そんな取るに足らぬ「私」であることは、
本当はとても愛おしいこと。

敢えてそこから何か意味を学び取るとするならば、

君が今居ることの奇蹟、
僕が今在ることの奇蹟。

生きることの上手い下手はこの際
問うことなかれ。
人生は、「ただそこに在る」というそれだけで
実は報われているのではなかろうか。

今日も見守ってくれるというあなたが、
ただただ愛おしくありがたい。

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