67 / 67« 先頭...102030...6364656667

Master's Voice

yaeyama land hearts 「島心(シマグクル)」

私共が喫茶店をやろうと思い立った時に

深く掘り下げて行った思いが『島心』という言葉でした。

この言葉は、

マスターの生まれ島である石垣島へと

向かう機上より、眼下に点在する南の島々を眺めながら

ふと思い至った感慨です。

それは、

「島は『孤』にして『弧』である」という思いです。

鹿児島県の薩摩半島から台湾まで、

大小様々な島の連なりからなる南西諸島。

その各々の島々は、海を隔ててまさに「孤島」として点在しています。

しかしながら、地質学的な時間軸で捉えた時、

それらの孤島も、かつては大陸と弓なりに、円弧状に連なる時代があった。

空の高みから島々を俯瞰した時、

そのことを実感として捉え直すことが出来ました。

ですから、「島は『孤』でありながら『弧』でもある」と。

であればこそ、

島はいつも繋がっていることを願い求める。

海を渡ってみたいし、海からの訪れを待ち望む。

故に、

島はおもてなしの心を忘れてはいけないし、

礼儀を尊重しなくてはいけない。

あるいは、

島は再生の場でもある。

来訪者の心を優しく迎えて包み込み、

再びの生きる糧を注ぎ得る源泉ともなろう。

何千何万何億年という時間の流れの中で

育まれてきた島であればこそ、

『孤』であることの苦を噛みしめ、内面を豊かにすることの

尊さを学んできたのだと思います。

ですからきっとこの島には、

その資質があふれているはず。

それが、yaeyama land hearts=島心(シマグクル)の想いです。

私共『笑間』では、

そんな『島心(シマグクル)』を源泉に

「おもてなしの心を形にしていきたい」と

考えています。

以下は、私達が石垣島で暮らしていた時に撮った写真です。

誰も知らないプライベートビーチ

21世紀幕開けの初日の出(自宅から観た風景)

玉取崎から平久保を望む風景

自家焙煎珈琲豆蔵さんのこと

マスターがコーヒー屋を志す一番のきっかけになった

言うなれば、心の師匠的なお店が、福井県の老舗喫茶店「豆蔵」さんです。

前職である牧場の仕事で大怪我をし、その治療のため一時住んでいた福井の地での出会いでした。

当時の日記に豆蔵さんの印象についてのメモが残っていましたので引用します。

≪全面シダーウッドに覆われたカナディアンロッジスタイルの趣ある建物。

屋号が丁寧に刻まれた鉄版地の看板が印象的な、木造りのシンプルなドアを引き開け店内へ。

褄型の高い天井に奥行きのある空間。

床は赤い花柄の柔らかな絨毯敷き。

左側カウンターがとても幅広で客と店との隔たりを感じさせない。

高い位置に据えられた大型スピーカーから舞い降りてくるかのような響きが心地よい。

店の奥には使い古された焙煎機。口の開いた麻袋からは黄緑色の生豆が覗く。

珈琲を大切に扱っている店主の心が感じ取れる店内の空気感。

入口壁の高みに目をやると、ステンドグラスからの木漏れ日。

なんとも癒された気分。

店主によって手際よく丁寧にドリップされた珈琲を一口飲む。

口当たりの良さと喉ごしの滑らかさ、それでいて存在感のある味わいに

店主の心根の優しさと情熱を感じ取る。

ひと時、店主と語らう…

ここの珈琲は店主の人柄そのもの。美味にして妙である。≫

何度か豆蔵さんに通いマスターと語らううちに、自分もこんなお店を是非とも

やってみたいと、その思いに灯がともったのでした。

人生、人と人との出会いの妙から新たな道筋が生まれるものですね。

『こちらが主体的な意識をもって懸命に他者と関わろうとする時

本当の意味での人生が動き出す』  by マスター

豆蔵さんへのアクセス

http://www.shokokai.or.jp/kirishima/18/182018S0045/index.htm

1月18日(火)

喫茶去の心

有名な禅語に「喫茶去(きっさこ)」という言葉があります。

「まぁまぁ、お茶でも一服どうぞ」というくらいの意味なのですが

これが禅語というだけあって、その世界観には深いものがあります。

喫茶店をやっていると、誰や彼やと色々な方が訪れて下さいます。

初めてのお客様、常連さま、様々な職種、風貌のかたetc…。

この世の中は、千差万別の個性豊かな人々であふれています。

そんなお一人おひとりとご縁をいただく場のひとつとして

私どもの喫茶店もございます。

さて、お客様をお迎えする立場として

こんな人は、あんな人は、とやはり人間ですから

より好みの心が生じるものです。

果たして、万人に対して変わらぬ心情で、変わらぬおもてなしを

ご提供するという、喫茶店の使命を存分に果たすことができるだろうか…。

喫茶店といえども、人としての心構えが

常に問われているわけです。

僕の好きな言葉に

「歩み入る者に安らぎを、去りゆく人にしあわせを」

というものがあります。

これは、とあるお座敷にかかげられていた言葉です。

この言葉のポイントは、歩み入る「者」が、去りゆく「人」にと

「者」から「人」へと変容するところにあると思います。

迎え入れた見ず知らずの「者」と、時間と空間をひと時共有し合ったあとに

親しみや愛おしさといった心情が芽生えるなら

おのずとその人の後ろ姿に手を合わせることが出来ると思います。

その瞬間、その「者」は互いにわたしにとってのかけがいのない「人」となる。

皆さんと時間と空間を共有する佳き場として

私共の喫茶店がその役割を果たせるようにと願う次第です。

喫茶去笑間として…。

67 / 67« 先頭...102030...6364656667